プライバシー権と図書館

曰わく、昨今はプライバシーの保護が強調されることによって、例えば、学校現場で児童やPTAの名簿が作成されなくなるなど、プライバシーを守ることに重きが置かれ、他人とコミュニケーションをとることが少なくなってしまっている。人間、他人とコミュニケーションを取らないと様々な問題を解決できないのだから、過度の保護は良くないというような内容でした。

昨今話題の、貸出履歴やリコメンド機能について、プライバシー保護を目的に貸出履歴を消すことは、折角の利用者とのコミュニケーションの通路を閉ざすことになっているのではないか、また、学説的にはプライバシー権とは自分のプライバシー情報を自分で管理する権利ということだそうなので、貸出履歴を把握したい利用者の貸出履歴を「勝手に」図書館で消すのはプライバシー権を阻害する物なのではないのだろうか*1、とか研修を聞きながらつらつらと思った次第です。

*1:貸出履歴を消したい人のデータを消すのは問題ないのでしょうが