特別報告2「打って出る植物園!ーアカデミックさとそれを生かしたエンターテイメントとの両立」(京都府立植物園園長・松谷茂氏)
- 概要
- 86年の歴史と12000種の植物。ともに日本最古、日本一。
- 数年前にリニューアル・設備投資をした際に利用が増えたが、その後減り続けた。近年また増えている。
- 植物園に来て
- もともと府庁の職員。
- 植物園に来てびっくりしたのが、受付が無愛想。松谷さん自身が率先してあいさつすることで、職員の対応も良くなっていった。
- 税金で植物を育てているのだから、葉1枚、枝1本も税金だと思って、税金を還元する方法を考えるように職員に指示。
- 植物園の魅力を伝えることが経営の中心。
- 打って出る
- 野球になぞらえると、自身がチーム監督で、府庁はオーナー。オーナーに働きかける際には、オーナーに影響力がある人を使って攻めた。積極的にPRしていかないとだめ。今では予算折衝では満額回答をもらえる。
- その他、マスコミ関係や観光業界(観光ルートに入れてもらう)にも積極的にアピール。
- 植物園は公園ではない。社会的価値が理解されていない。生きた植物を生きたまま後世に伝えるのが役目。委託されると金太郎飴のような場所になってしまう。
- アカデミックとエンターテイメントの両立
- 全ての植物に、手書きで植物名(学名)や簡単な説明を書く。同じ植物でも場所によって違った説明が書いてある。
- ただの羅列ではあきられるので、興味深い展示を行う。例えば枯れた樹木を抜いて、大きな根っこが見られるように展示するなど。
- HPを通じてもPRしている。
- 入館者至上主義ではない。しかし、入館者数で評価されてしまう。これは指定管理者制度がもたらした弊害。
ここでお昼休み。松谷さんへの質問は紙に書いて、最期の交流協議の際に。