交流協議
- 登壇者 前田章夫氏、秋本雅史氏、松谷茂氏、森田正氏、乾聡一郎氏
- 司会:前田氏にコーディネーターを。前田氏が勤めている大阪府での事例があれば。
- 前田氏:若者ダンスカーニバルをしている。閉館後、開館中もそうだが、図書館の壁面のガラスを鏡にして練習している若者が多い。彼・彼女たちを図書館利用者になってもらえないか、という意図から。私だけが発言していても意味がないので、まずは、府立植物園の松谷氏に、頂いた質問から重要そうなのを答えてもらいましょう。
- 松谷氏
- 職員を活性化させる方法は
- 園長自身が広告塔になる、実践する(おもてなしの精神。税金をサービスに還元する意識。)
- 植物の栽培(? メモがあやふや。すいません)
- これについては直営を死守したい。その他が委託や指定管理となったとしても。単に植物を植えればいい話ではない。それでは公園と同じ。種を育て、維持し。後世に伝えていく役目がある。
- 手書きの説明ラベルに見られるような利用者への配慮について
- 手書きの説明だけでは100%は無理。園内のラベルなどはきちんと植物名を書き、アカデミックに。HPではかみくだいて説明している。
- 大学との連携について
- 北山の3館(府大、資料館、植物園)連携協定がある。園の植物を用いて府大で研究してもらい、園の植物の価値を見いだしてもらう。園の職員は栽培のプロだが研究者ではない。
- 発信情報をどのように見つけている?
- 園長自身が朝8時から園内をまわっているほか、担当から話題を提供してもらっている。
- 高い技術を維持するための研修はあるのか?
- 本来なら研修を受けさすべきだがお金がない。職員の私的な旅行の序でに、他の園を見学してもらったりしている。
- メディアへのPR
- 特定の担当はいない。誰でもする体制。金沢21世紀美術館がうらやましい。
- 技術職員の体制
- 24名で12,000種を担当。その他事務職員10名と園長1名。
- 図書館では資料を盗まれることがあるが植物園では?
- あります。
- 「影響力がある人を使って攻めた」との話だが例えば?
- 金沢21世紀美術館の館長は職員にビジョンを示すのが役割と話していたが、松谷氏はどんなビジョンをしめしているのか?
- 広報ではない、ほんまものの植物園を目指す。後世に植物を残し伝えるのが大事。
- ボランティアについて
- 厳しい研修。植物園でお願いしている範囲内のことをお願いしている。奈良県立のように自由にしてもらっているわけではない。
- 司会者:フロアから質問があれば。
- フロア:例えば、自然環境が消えて行っている時代に、植物園として、例えば、自然環境を再現して、その重要性を感じてもらうような展示はできないのか。(というような質問?)
- 松谷氏:それは植物園の存在意義とは違う。植物園は植物を育て後世に残していくのが大事。いろんなイベントはしているが、人が集まるからと言って、例えば、ロックコンサートなどは開けない。
- 乾氏:図書館でもロックコンサートは無理かもしれない。公共図書館ではいろんなものを集めてくる。今では、他の都道府県図書館と資料交換展示をしている。県庁の観光担当部署で作成したパネルやパンフも相手館に送っている。観光アピールになる。秋田県立では5000人集まったと聞いている。市町村レベルにも提供している(?)。
- 京都市岩倉図:乾氏への質問。事業のコンセプトにあう協力者をどのように見つけているのか。
- 乾氏:実行委員会がある。そのなかにマスコミなども入っており、ファッションショーでは、朝日新聞社がデザイナーを見つけてきた。演劇のほうは館員の人脈。事業の8〜9割は人脈。
- 前田氏:(フロアに対して)その他、うちの館、もしくは他館でこんなことをやっているということがあれば教えてください。
- 京都市国際交流会館:多文化共生をテーマに、ほっこりブックカフェを行っている。この前はお茶とベトナムをテーマに、ベトナム人で茶道を習っている人、外国人に茶道を教えている先生を招いてイベントを行った(?)。ブックリストも作成して配布した。
- 前田氏:小中学校への支援は市町村になるので、大阪府立ではそれを間接的に支援していくことになる。直接なものとしては、休館日にスクールサービスデーとして、小・中学生にきてもらい、図書館内見学や図書館資料を用いて総合学習をしてもらっている。高校は府立なので、図書の貸し出しを始めているが、校長先生の理解が無くて行けないところもある。後、養護学校を支援する計画もある。
- 森田氏:鳥取県でも小中学校支援は市町村で行っている。
- 森田氏:近隣住民の入館・借り出し可能。人口が少ないからできる(←どの辺のどういう脈絡での返答か忘却。確かフロアからの質問)
- 乾氏:高校へのセット貸し出しを始めたところ。
- 前田氏:まとめ。表に打って出る必要性。他機関と連携して、パイを大きくし、それを広報・PRして知らせていくことが大事となってくる。また、松谷氏の返答にあったように、議員に活動を知ってもらうことが大事(例えば行政支援などもして)。それが次の展開につながる。